さまざまな症状に効果的な指圧

さまざまな症状に効果的な指圧

指圧は体のコリや痛みを取り除くだけでなく、病気の改善や予防を目的とした健康法でもあります。このページではさまざまな症状と、その注意点などをご紹介していきます。

  • 頭部・首
  • 肩・腕・背中
  • 腹部・内臓
  • 足・腰
  • 病気やその他症状

頭部・首の悩みにも効果的な指圧

目の疲れ

原因と症状

「目は心の窓」とか「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるように目を見れば身体の状態がある程度わかるものです。
現代は情報社会と言われ、テレビ、ビデオ、ゲームや読書、会社では一日中書類やパソコンと取り組むサラリーマンやOL、受験勉強に励む子供たちなど、目を酷使する機会がとても多くなっています。

目の疲れは目の使いすぎだけでは無く、寝不足や肩コリ、神経の疲れ、栄養不足、また大気汚染で発生するスモッグも目の疲れの要因になっています。
特にパソコンを多く使う方は、まばたき数が多くなり、目がショボショボしたり、涙が出たり、物が二重に見えたり、かすんで見えたり、充血による目の痛みや疲れを感じたりするようになります。

目の疲れには指圧を受け、十分に睡眠をとり仕事の合間には時々遠くを見て目を休める事が大切です。

頭痛

原因と症状

血圧が高くつねに頭重感がある人や、ときどき頭がズキズキ痛んだり、ガンガン割れるような締め付けられるような頭痛に襲われる人が意外に多いようです。
頭痛の原因には肩こり、気圧の関係、視力のアンバランス、高血圧症、動脈硬化症、便秘、生理の前やストレスなどがあげられます。また、パソコンによる目の疲れから頭痛が起こる場合も多くみられます。

頭痛は精神的、肉体的に緊張が続き、背中や肩にかけて筋肉が収縮して血流が悪くなるために起こります。
頭痛は一般に後頭部を中心に起こる事が多く、朝よりも仕事で身体的、肉体的ストレスが蓄積される夕方頃に強くおこる事が多いようです。

指圧で頭の血行が良くなり新鮮な血液がいきわたってくると頭痛がとれて頭がスッキリしてきます。

のどの痛み

のどが痛むことを急性咽頭炎といい、咽頭の粘膜が炎症を起こしている状態をいいます。
これは風邪の症状の一つでのどが赤くはれて痛みがでます。

原因と症状

おもに、ウィルスの感染によって痛むことが多いが、細菌感染や汚染された空気、また刺激の強い薬などが原因のこともあります。
その他にも咽頭炎は声の使いすぎによっても発症します。カラオケで歌いすぎてのどを痛めることもあります。この場合かすれ声になったり、のどに違和感を感じたり、咳や痰がでたりします。このような場合は、保温や安静を保ち、その間できるだけ声を出さないように注意してください。

慢性咽頭炎とは急性咽頭炎を繰り返しているうちに慢性化したものです。長い間汚れた空気をすっていたりタバコや酒の飲みすぎが原因となります。
また、のどの痛みで扁桃が赤く腫れているときは扁桃炎といっています。この場合はこまめにうがいをし、安静にすることが大切です。その他、頭痛や関節痛、全身倦怠感がおこり、唾が飲み込めなくなったり、食事ものどを通らないくらい痛みます。
慢性咽頭炎はのどの違和感や咳、飲み込むときの痛み、嚥下痛などの症状が起こります。

なお、ストレスがたまったときにのどが痛むという場合は心因性の異常感が考えられます。
こんなときは出来るだけストレス改善に努め、環境を変えるなどの気分の転換をしましょう。

原因と症状

できるだけ声帯の安静を保つことが必要です。うがいを習慣づけ、日常の予防にも心がけて下さい。
指圧はのどの炎症を回復させる為に大変効果が期待出来ます。

頭をスッキリと

夜なかなか寝付けない、夜中に目が覚めたり朝の目覚めが悪い、熟睡できないなどが続くと頭がボーっとして集中力や思考力が低下してきます。

原因と症状

現代は社会や政治、経済のシステムの変化や科学技術の急速な発達でめまぐるしく移り変わり、その中で生活する人々の頭は非常に疲れています。
頭が疲れれば記憶力や判断力、決断力が鈍って頭がボーっとしてスッキリしなくなります。
頭がスッキリしない状態で思考力が低下しますと現代のような厳しい社会では勝ち抜いて生きていくことが出来なくなります。
指圧はいつも頭をスッキリさせておく為にとても効果が期待出来ます。

日常生活の注意点

頭の指圧は脳に刺激を与え、脳の働きを活発に正常に保ち、スッキリした頭でビジネスや日常生活に取り組むことが出来ることをお約束します。
指圧を定期的に週2回受けると脳の働きが良くなり快適な気分で仕事が出来ます。

偏頭痛

頭が部分的にズキンズキンと脈打つように痛む症状で短期間で治るものもあれば何ヶ月も続くしつこいものもあり、比較的若い女性に多く見受けられます。

原因と症状

偏頭痛の痛みは頭の前の部分から目にかけて、またこめかみの付近から側頭部にかけて普通は片側におこりやすいものです。
痛みはとても強く感じ時には吐き気や嘔吐を伴うこともあります。偏頭痛は頭の血管が拡張するためにおこります。寝不足が続いたり、騒音や過度な目の疲れ、アルコールによる血管の拡張やその他にもチーズやチョコレートなどの食品を一時的に多量に摂取すると偏頭痛の原因につながります。

日常生活の注意点

偏頭痛がするときは日常の適度な休養が大切です。
また、指圧は偏頭痛にも効果が期待出来ます。指圧をした後、ゆったりとした気持ちで入浴する事も良い事です。

首の痛み

デスクワークが多い人、目を使う仕事をする人、コンピュータを使う人、ストレスが多い人や不安定な姿勢で働く人など、特に首筋のコリと痛みを訴える人が近年多くなっています。
それは首は重い頭を支えていて、常に負担がかかっているからです。

原因と症状

首の痛みの原因として第一に挙げられるのは自動車の追突事故で、後方や横からの追突により、頚椎や軟部組織、靭帯や筋肉に損傷が生じるものです。
後遺症として首の痛みや腕の痺れや痛み、首の熱感、頭痛や頭重、肩や背中、腰の痛み、めまい、耳鳴りなどの症状が現れます。
こうした症状には早期からの指圧が大変効果が期待出来ます。

次に首の椎間板ヘルニアが挙げられます。
椎間板とは椎体と椎体の間にある椎間軟骨のことです。これがクッションの役割を果たしますが、この椎間軟骨が突出して神経根を圧迫するため首の痛みや痺れが起こります。

また、寝違いによって首の痛みや痺れが起こることもあります。
筋肉は若くて正常な場合は柔軟性があり弾力に富んでいて、収縮してもすぐに元に戻りますが、体に疲労が蓄積し、筋肉が緊張しているとスムーズな収縮が出来なくなってしまい寝違いを起こします。特に疲れていて首が硬くこっている時は無理に筋肉が引っ張られ、首の痛みが起こりやすくなります。

日常生活の注意点

自動車の追突事故によるむち打ち症は事故による精神的ショックが大きいので家族や周囲の人々の協力や心遣いが必要です。

指圧は最も安全で効果的に、むち打ち症や首の痛みの改善に期待出来ます。

むちうち症

の症状はほとんどが車の追突事故にあった後におこります。
その激しい衝撃で頭が後ろにガクンと強く倒れ、次に前に倒れます。
この急激な体の動きによって、首の筋肉、靭帯、血管、神経、椎間板に異常がおこり、炎症のために痛みが出ると同時に圧迫感が強く、頭痛、めまい、不眠、吐き気、腕の痺れ、イライラ、背中の痛み、肩こりなどを引き起こします。
指圧はむちうち症に大変効果がありますので、出来るだけ早くから指圧を受ける事をおすすめします。

寝ちがえ

就寝中に寝相が悪かったり、寝返りをうったり、無意識に体を動かすときなど、朝、目を覚ましたとたんに「アッ、イタタ」と思わず首筋をさわったことはありませんか?
このように突然頚部が痛み、首を動かすことが出来ない状態を寝ちがえといっています。

原因と症状

寝ちがえは文字通り「首がまわらない」というたとえ通り、身動きが出来なくなってしまうものです。また、寝ちがえは無理に動かそうとすると刺すような痛みに襲われます。
その痛みのある局部に手をあててみるとパンパンに硬く凝り固まっているのがよくわかります。こういう状態のときは振り向くことも出来ません。
これは筋肉や腱が伸縮性を失って炎症をおこしたり、ねじれたりしているためです。

日常生活の注意点

普段から首や肩がこっている人は寝ちがえをおこしやすくなりますので定期的に指圧を受けて首や肩、体全体を柔軟にしておくことをおすすめします。
また、寝ているときに気温が下がると体が冷えて寝違えをおこす原因となります。やわらかすぎる枕や高すぎる枕の使用は一晩中首の筋肉の緊張が続くため、寝違えの原因になることがしばしばありますので、その際は硬い枕に変えることも必要です。

肩・腕・背中の悩みにも効果的な指圧

肩こり

肩こりは腕の使いすぎ、車の運転、視力障害、内蔵異常、パソコン操作、不眠、ストレス、更年期障害などが原因でおこります。
肩の筋肉がギューッとつまった感じがして、とても辛く気分がスッキリしなくなります。

指圧の治療をうけると肩こりが改善され大変楽になりますよ。

腰痛

腰痛は重たい物を持ち上げたり、掃除機を使ったり、台所仕事や、坐骨神経痛、長時間のデスクワーク、消化器疾患、女性の生殖器疾患などが原因でおこります。
腰痛に悩む方は意外と多く、腰痛が習慣になると腰椎が変形して腰が曲がる原因になります。

早めに指圧を受けて疲れを取り除き腰の機能を正常にしておくことをおすすめします。

腕の痛み・手指のしびれ

長時間のワープロやパソコンの操作、書き物などを続けると肩から腋の下や腕、腕から肘にかけて、更に肘から手首、手指にかけて痛みやしびれがおこります。
また、長時間のデスクワークや読書で、目や首の疲れが続くと首がこってきます。頚椎にずれがおこると神経、血管を圧迫して腕や手のしびれや痛みの原因になります。

原因と症状

テニス肘と呼ばれるものは、テニス、ゴルフ、野球などのスポーツが原因で起こることもありますが、実際にはスポーツに関係なく、重い荷物を持ったり、買い物や引越し、縫い物や家事など日常生活での手や腕の使いすぎによることが主な原因になっています。
症状としては肘の外側の痛みや腕のだるさ、握力の低下などの症状がでてきます。
ドイツの哲学者カントは「手は外部の脳髄なり」といいました。脳出血や脳梗塞を起こす前触れとして手の痺れを訴える事が多くあります。

この他に女性に特有の手指のしびれとして手根管症候群があります。
原因は更年期やホルモンのアンバランスとも言われています。母指、人差し指、中指に起こるしびれで物が掴み難くなったり、日常生活に支障をきたすことが生じます。
逆に男性に多い手指や腕の痺れをおこすものとして肘部管症候群があります。
30~50才代に多く、過去に肘を痛めたことが原因となり、尺骨神経が圧迫され肘の屈曲伸展のとき手指にしびれや痛みをおこすものです。
肘部管症候群は薬指と小指にしびれがおこり、手指に力が入らなくなっているものです。

また、書痙は字を多く書く人に主としておこる運動障害で手指や腕に痙攣のおこるものです。そのほか、母指に力を入れすぎたり、母指をひねったり、使いすぎることが多いと手指がはれて痛みが出て腱鞘炎になることがあります。

日常生活の注意点

特に腕や手首に痺れや痛み、だるさのあるところは入念に繰り返し指圧すると効果的です。

五十肩

その名の通り多くは50歳代におこりますが、40~60歳代まで幅広くおこる運動障害です。
手を後ろに回そうとしても回らず、髪がとかせない、腕が上がらない、背中に手が回らない、肩を外側に回すことが出来ず、夜間に痛みが出て安眠出来なくなるなどの症状があり、日常生活上大変不便になります。

原因と症状

五十肩は肩関節周辺の炎症が原因でおこります。
肩の関節は他の関節に比べてもっとも運動範囲が広く構造が複雑で、その分疲れが溜まりやすくなります。
五十肩になると肩の運動可動域が狭くなります。動きを滑らかにする油の役目を果たす滑液が少なくなったり、関節の摩擦が生じたり、肩関節に石灰化が起こるなど、老化現象がおこり痛みが出ます。
そして五十肩は必ず片方の肩に起こるものです。肩こりは肩の筋肉が疲労し、色々な症状を起こすものですが五十肩は肩関節の疾患で関節に痛みを伴うところにその違いがあります。

日常生活の注意点

五十肩になっている肩関節は動かさずにおくと、ますます硬く固まってしまいますので指圧で可動域を広げる事が大切です。
肩を中心として三角筋や腕や腑窩、背中の指圧が効果的で、指圧をした後の入浴も効果を増大させます。

指圧は肩関節の循環を促進し、痛みを改善するのに大変効果が期待出来ます。

腹部・内臓の悩みにも効果的な指圧

便秘

一般に便秘のなかでも一過性の便秘は精神的ストレスや旅行など環境が変化したときにおこりやすいものです。
一方、慢性の便秘は運動不足や不規則な生活、食べ物の内容が偏っていたり、食べ物の摂取量などが原因となっておこります。

原因と症状

運動不足による便秘は腹筋が弱くなって、腸の蠕動運動が低下しているときにおこります。食べ物が原因の便秘では食物繊維の不足や食物量の不足から、また、習慣性の便秘では排便に行くタイミングを逸し、リズムが崩れる為などの原因があげられます。
便秘になると体が冷えやすく、食欲が無くなり、むくみなどの症状が出てきます。また、疲れやすく、気分がスッキリせず、頭痛や頭重がして肌荒れや吹き出物の原因にもなります。
便秘が長く続くと足がむくんだり腰が痛くなったり、のぼせたりします。また、血圧が上がったり、身体がだるくなったり、憂鬱な気分にもなりやすいので早目に指圧で便秘を解消したいものです。

日常生活の注意点

規則正しいバランスのとれた食生活をし、生活環境を整える事が大切です。便秘を予防する食品としては、しいたけ、えのきだけ、なめこといったきのこ類など食物繊維の多いものや、こんにゃく、野菜や果物、海藻類などがあげられます。
いも類、豆類、牛乳、乳酸菌飲料、ヨーグルトは腸の働きを良くし消化作用を促し便秘を予防する為に特に効果がある食品です。
お茶や牛乳など水分を多く補給したり、散歩などの軽い運動や指圧を受ける事で腸の働きを良くする事が便秘の改善に大変役にたちます。

胃痛・胃の疲れ

年末年始は忘年会や新年会などで胃が疲れやすくなりがちです。
胃は自律神経に支配されているので、感情によっても胃の働きが大きく左右されます。
心配事やストレスがたまったりすると胃液の分泌が多くなり、胃酸が胃の粘膜を傷つけ、胃痛の原因になります。胃潰瘍も精神的な影響が原因となる事が多い病気です。

原因と症状

暴飲暴食によって胃の痛みや胸やけ、消化不良などを起こしがちです。
昔から「胃は意なり」と言われるように、健康のバロメーターは三度の食事が美味しくいただける事から測定出来ます。
また、心配事があると「三度の食事も喉を通らず」という結果になったり、考え事をしながらの食事は胃の働きが悪く胃液の分泌の調整がうまくできず、胃潰瘍の原因になったりします。
胃は食物を一時的に貯える大切なところですので、胃を悪くするとすべての病気の原因となったりします。
胸やけは食べ物を早く食べたり、食べ過ぎて消化不良のときに起こる一時的な現象です。
また、消化不良は体が極度に疲れていたり、精神的緊張が続いたりすると自律神経が乱れて起こりやすくなります。
胃の痛みが原因で胃酸過多や胃アトニー、胃潰瘍などの病気にかかってしまう事があるので早期に治すようにしましょう。

日常生活での注意点

暴飲暴食はさけ、消化の良い物を少しずつ、ゆっくり噛んで食べるようにしましょう。食事時間を規則正しくする事も大切です。そして、コーヒー・紅茶・炭酸飲料・アルコールの取りすぎなど、食生活に十分気をつけて下さい。

胸やけや消化不良、胃の痛みには指圧の効果が期待出来ます。

胃下垂

一般に胃下垂は女性に多く、どちらかというと体質的に痩せ型で色白、スマートな人に多いようです。

原因と症状

胃の位置が普通の人では上腹部にあるのが、胃の下の方のおへその下のあたりまで下がっています。
胃下垂は体型的、体質的なもので食欲があり、胃の働きも正常で健康であれば、心配する必要はありません。
しかし、内臓下垂によって食欲不振、胃のもたれ、鈍痛、疲労感、便秘などがおこってきますので注意しましょう。また、胃下垂は胃拡張、胃アトニーが原因となる事もあります。

指圧は腹部の筋肉を正常な位置まで引き上げるのに大変効果が期待出来ますので、胃下垂の方は是非、指圧をおすすめします。

下痢

下痢は暴飲暴食や冷たい飲食物を多くとった時、内臓が疲れていたり、体の抵抗力が弱っている時、あるいは寒さや冷えなどが原因でおこります。
また、精神的なストレスで体のバランスが崩れて下痢をおこす場合もあります。

原因と症状

痢は腸が水分を十分に吸収できない時や、食べ物が早く腸を通過してしまう時、腸から大量の液体が分泌された時などにおこります。
下痢が長く続くと脱水状態をおこしますので水分をたくさん摂取する事が大切です。食べ過ぎや飲み過ぎは腸に負担をかけますので十分注意して下さい。
下痢が2週間以上続くときや慢性の下痢の場合は他の病気による可能性がありますので医師に診断してもらうと良いでしょう。
下痢を止めるには指圧で腸の働きを整える事が大変効果が期待出来ます。

日常生活の注意点

食品は魚、卵、豆腐、いも類、ごはん等の炭水化物や消化の良いものをとるよう心がけて下さい。
食物繊維の多いゴボウやタケノコ、海藻類や脂っこい食品、コーヒーや香辛料、アルコール等は控えて下さい。
体力が弱って栄養摂取能力が低下すると抵抗力が無くなりますので温かい食品をとり、身体を冷やさないようにする事も必要です。

足・腰の悩みにも効果的な指圧

足の疲れと痛み

原因と症状

長時間の立ち仕事や歩きすぎ、足が冷えた時、ハイヒールを長時間はいた時、靴が合わない時、靴下がきつくて足を締め付けている時など、足が疲れたり痛くなったり、むくんだりします。
足は体の全体重を支えているので静脈の還流が悪くなり冷えやすく障害がおこりやすいものです。また、女性は生理前や更年期には女性ホルモンの関係で特に足がむくみやすくなります。

日常生活の注意点

スポーツのやりすぎ、階段の昇り降り、長時間の正坐にも注意が必要です。
扁平足の方は足底の土踏まずが沈んで扁平になる為、足の痛みや疲れが出やすくなります。

指圧で足の血行が促進され筋肉が柔軟になると、足が暖かくなって足の痛みやむくみが改善されてきます。

こむらがえり

こむらがえりは下腿のふくらはぎの筋肉である腓腹筋やヒラメ筋が急に硬直して痙攣をおこした状態をいいます。
急にふくらはぎがひきつって激痛がおこり下腿を動かす事が出来なくなります。

原因と症状

就寝中、寝返りを打ったとき、長時間立ち仕事を続けたとき、登山や水泳、マラソンなど急激な足の運動の後におこりやすくなります。
その他、全身的な疲労や下痢、糖尿病による血液中の水不足、静脈瘤など下腿のうっ血が原因で起こる事もあります。

日常生活の注意点

水泳中にこむらがえりをおこすと危険ですので、水泳前に指圧をし、十分にふくらはぎの筋肉を柔軟にして、こむらがえりの予防をするように心掛けて下さい。
また、入浴中下腿の筋肉を緩めての指圧も血行が促進され足の疲労を改善し、こむらがえりの予防にとても効果が期待出来ます。

こむらがえりは一度おこすと繰り返し起こしやすいものです。日頃から足に疲労が溜まらないように、定期的に全身の指圧を受けられる事をおすすめします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛は腰椎の椎間板ヘルニアの後遺症として発症する事が多く、全体の80%を占めていると言われています。
その他、外傷による圧迫、腰椎の変形、カリエス、リウマチ、仙腸関節の異常、脊椎管後面に付着している黄色靭帯の肥厚、脊椎周囲の靭帯や筋の硬直などが原因と考えられています。

原因と症状

坐骨神経痛は神経痛のうちではもっとも多く起こりやすく、人体の中で一番太い神経で、第4、第5腰椎と第1、第2、第3仙椎に神経根を持ち、大腿後側、下腿後側から足の外側、足の前側、足指まで支配している末梢神経で痛みは発作的では無く、連続的におこるのが特徴で坐骨神経の走路に沿って激しい疼痛がおこります。
坐骨神経は皮膚に近い浅い部分を走行しているために長時間正坐していると足の先までシビレを感じます。
また、椅子に長時間座りっぱなしで仕事をしていると坐骨神経を圧迫し、腰から臀部の筋肉が硬くなり痛みがおこったり、寒冷や外傷による事も多く、慢性化すると、その痛みを和らげようと反射的に上体を正常な方向に傾けるため、腰椎が曲がり腰痛の原因にもなります。
疼痛は臀部からおこり、下肢の運動や咳をしたとき、また動作を変えるときなどに一層増す事が多く、坐骨神経痛は片側のみ起こる事が特徴的です。

日常生活の注意点

最近はパソコンを使う機会が多くなり、デスクワークで同じ姿勢を保ち、前かがみになる為、背筋や腰の筋肉がとても硬くなっている方が増えてきました。

指圧で日常から身体の「コリ」を緩め、柔軟にしておくと坐骨神経痛を予防することが出来ます。

膝の痛み

膝は関節の構造が複雑で、十字靭帯、外側側腹靭帯、内側側腹靭帯などで構成され、体の体重を支える大切な関節です。
スポーツや階段の昇り降り、座ったり立ったりなどの動作をすると膝に負担がかかり、そのため膝の痛みは日常とても多くおこりがちです。

原因と症状

膝の痛みの原因として事故などの外傷、また膝の軟骨や骨が老化して関節に変形や炎症がおこり痛むもの、肥満で体重が増加したとき、関節リウマチで炎症があるときなどがあげられます。
この中でもっとも多いのは変形性膝関節症です。これは加齢によって軟骨がすりへり、膝が変形を起こすもので動作を開始するときに膝の内側に体重がかかるため痛みが起こりやすくなるものです。

日常生活の注意点

膝に負担をかけない為に食生活をバランスよく保ち、太り過ぎないことです。また歩くことは大切ですが長時間の歩きすぎなどの無理は禁物ですのでほどほどにしましょう。
指圧の施術は膝の痛みにも大変効果が期待出来ます。

病気やその他症状にも効果的な指圧

身体がだるい

一般に身体がだるいという表現は自覚症状で、肉体的・精神的に疲れやすいとか、おっくうな感じ、気力が無い、疲れた感じとか何かやる気が出ないなどを意味しています。

原因と症状

だるさは医学的には全身倦怠感といって筋肉疲労がおこる状態をいいます。
筋肉の収縮に必要なグリコーゲンやビタミンが不足すると筋肉は収縮力が弱くなり、全身の倦怠感がでてきます。だるいと感じた時は十分な休養をとり、指圧を受ける事が大切です。
身体のだるさは睡眠不足や、仕事による過労、風邪をひいて熱っぽいときや、自律神経のアンバランス、貧血、低血圧や肝臓、腎臓の疾患、精神病などが原因でおこります。
笑うとNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活発化し、免疫力を高める効果があることが認識されてきました。
逆に人間はストレスを感じるとNK細胞の働きが低下し、身体の抵抗力が弱まり、だるさが増してきます。

日常生活の注意点

ビタミンB群が不足すると3大栄養素である脂質・タンパク質・糖質を摂取しても疲れやすく身体がだるくなります。だるさの改善にはビタミンB群を正しく食生活で摂取することが大切です。
ビタミンB群は豚肉・レバーなどの肉類、魚介類、牛乳、豆類などに多く含まれています。

そして、指圧は身体のだるさの改善に大きな効果が期待出来ます。

夏バテ

原因と症状

暑かった夏が終わって朝晩涼しい風が吹いてくる初秋になっても体調が思わしくない、スタミナが切れている、食欲が無い、という人達が意外に多いもの。これは俗に言う”夏バテ”にかかっているためです。
夏の間は体温を放散するために血液が皮膚表面に多く分布するため、内臓に分布する血液量が少なくなり、食欲が無く、サッパリとした消化の良い食べ物を食べたくなります。
そのためスタミナが無くなり疲れやすくなってくるのです。これが夏バテです。

日常生活の注意点

タンパク質、脂肪など栄養分が十分にあるスタミナのある食べ物を採ることをオススメします。香辛料のきいたカレーやとんかつ、ニンニク、焼き肉、ウナギなどは夏バテを解消しスタミナをつけるため、とても良い食物です。そして水分を十分に取る事を心掛けましょう。
室内はクーラーで冷やしすぎないように注意して下さい。冷えすぎた体はぬるめのお風呂に入ると眠りやすくなり疲れも取れます。しかし、長湯は心臓に負担をかけるので避けましょう。

夏のうちに調子を落とした胃腸を指圧で本来の働きに戻せば消化吸収が良くなって食欲が増し夏バテを回復させることが出来るのです。
夏バテの解消には指圧をおすすめいたします。

冷房病

原因と症状

夏にはオフィスや家庭など、あらゆるところでクーラーが使用されます。しかも、適温より冷え過ぎているところが多いため、手足の冷えや、関節の痛み、腰痛、肩コリなどを訴える人が多くなります。
クーラーにより腎臓の部位は冷えて硬く重苦しくなり、その働きが低下し、尿の出が悪く、むくみの原因になります。また、クーラーをつけたまま眠ってしまうと、のどの痛みや鼻水など、風邪の症状に遭遇する事もよくあります。
さらに、暑い日が続くと昼は体力を消耗し、夜は寝苦しく睡眠不足になりがちです。
クーラーによる冷えと夏の暑さで、体がだるく、肉体疲労、食欲不振、夏痩せなどが起こりやすくなります。

日常生活の注意点

室温と外気温の差は一般に5度以内と言われていますが、この範囲を超えていると体は不調を訴えます。室温は冷やし過ぎないよう、くれぐれも気を付けましょう。
人間は眠りにつくと手足の血管が開いて熱を放出します。睡眠の際には緩やかな自然の風が適当です。
強すぎるクーラーは足元が冷えやすくなる為、足元を暖かく保つよう心掛けると良いでしょう。
なお、忘れてならないのは、エアコンは換気をしていないという事です。常に窓を少し開けておく、換気扇を回しておくなど、適当な換気を心掛けましょう。
そして、一日中クーラーの効いた室内にこもらず、日に何回か室外に出て体温調節機能のバランスを保つように心掛け、体内の熱を放出させる事などが必要です。

全身の疲労をとり、血行を促進する指圧は冷房病の治療に大変効果が期待出来ます。

不眠症

症状

健康な人は夜になると眠くなり、快眠出来るものですが、睡眠量がいつも不足している場合や、睡眠障害が持続する状態が不眠症と言われています。

原因

騒音・空腹・心配事・極度の疲労・強い痛み・コーヒーや紅茶などの覚醒作用のあるものを飲んだ時など。また、神経質で物事にこだわったり、イライラしたり、ささいな事が気になる人、ストレスによる脳充血、神経過敏症、動脈硬化や自律神経の障害などで起こる事が多い。

不眠症の方へ

特に首が硬くなり、頸動脈が圧迫されている場合が多い。指圧の治療は副作用が無く最も安全に首のコリをゆるめて不眠を解消します。

指圧を受けられた当日の夜から寝つきが良くなり、深く熟睡でき、すっきりとした目覚めを約束します。

慢性疲労症候群

症状

微熱・頭痛・筋肉痛・関節痛・リンパの痛み・視力障害など、神経的症状や不眠・記憶喪失などが起こり、これらの症状が半年以上続いたり再発を繰り返す。

原因

原因不明であるがウィルス感染症の可能性が高い。寝不足・ストレス・酒の飲みすぎが発病の原因となる事も多い。

治療

適切な栄養や休養・睡眠などの生活態度に気をつけ、ストレスを溜めすぎないよう精神面におけるケアが必要。

指圧治療は慢性疲労症候群を改善する効果が期待出来るため、定期的に受ける事が望ましい。

食欲不振

特定の食べ物だけでは無く、全ての食べ物を食べる意欲が湧かない状態を食欲不振といっています。食欲は何か食べ物を食べたいという欲求です。
これは脳の視床下部の摂食中枢や満腹中枢の支配を受けて自律神経に関係していますが消化器の疾患や全身的な疾患があると食欲不振が起こってきます。

原因と症状

心配事や悩み事など感情の変化や緊張感、精神的ストレスがあると一時的に食欲不振に陥る事があります。また、食欲不振を招きやすい疾患として消化器疾患では胃や肝臓に関するもの、下痢、便秘などや下垂体や甲状腺などホルモンに関係するもの、心臓の疾患などがあります。その他、風邪をひいたときや高熱があるとき、頭重や頭痛の際も食欲不振がおこります。

日常生活の注意点

食欲が無いとついサッパリとした冷たい麺類や胃に負担の少ない低脂肪やたんぱく質の食べ物をとりがちです。
栄養不振にならないように良質で消化の良いタンパク質やビタミンをとるように心掛けましょう。

指圧は食欲不振に大変に効果が期待出来ます。

花粉症

花粉症はコンクリートのビルが立ち並び道もアスファルトとなり昔とは違って土が無い生活になってきました。大量の花粉は地面に落ちる事が出来なく、乾燥した状態で空中に舞い続けて飛び散っています。

原因と症状

花粉症を起こす花粉の種類は主にスギ、ひのき、ブタクサ、ヨモギなどがあります。
花粉症の症状は主に目と鼻に現れます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目、目の充血など風邪と良く似た症状が出ます。
また、現代では、ストレスが多い、忙しくゆとりのない生活をしていらっしゃる方も多く、自律神経がアンバランスになっている事や、自動車の排気ガスによる大気汚染なども花粉症の原因になっています。

日常生活の注意点

杉の花粉はだいたい2月~4月に最も多くなり飛び散ります。この時期、花粉症の方は花粉を吸い込まないようにする事が大切です。
窓を開けないこと、出来ればマスクなどの花粉対策グッズを用いる事、洗濯物は外に出さないこと、外から帰ったら衣服を払い、うがい・洗顔を行う事などに気を付けましょう。
天気の良い日は花粉の飛ぶ量が多くなりますので特に気を付けましょう。
室内は常にきれいに掃除して清潔に保ち、ほこりの無いように気をつけます。また、栄養のバランスを考えた食生活、特に高タンパク食に偏らないようにすることが大切です。
生活環境を整えるよう注意が必要です。

指圧は花粉症の治療に大変効果が期待出来ます。

ストレス

人間は生きていく上で色々なストレスに直面しています。
適度なストレスは心身の刺激となりますがこれが長く続くと心や体に悪影響が出てきます。

原因と症状

現代はコンピュータ社会と言われ、会話も少なく人と人とのつながりが希薄になり、孤立しがちな社会になっています。
職場での人間関係、友人や夫婦関係、騒音や臭気などによる不満や不安感、不快な感情などがストレスの原因(ストレッサー)になります。
不安が蓄積されるとストレスを生じ、さらにこの不安が長く続くと症状を悪化させていきます。
単身赴任、海外出張、人事異動、クルマ社会で歩く事が少ない環境、夜遅くまでの残業による食事や睡眠などによる生活習慣の不規則でリズムがくずれているとき、相手に気を遣いすぎる事などでもストレスは生じます。
真面目で几帳面で仕事熱心な人ほどストレスを自分の心の中にためこむ傾向があります。
出来るだけ気分の転換をはかり環境の変化に順応する事が大切です。

日常生活の注意点

ストレスを解消するには十分な休養を取り、ゆっくりと体を休める事、リラックスできるよう趣味や生活を工夫して生きがいを見つける事、旅行で気分を変える事、バランスの取れた食生活も大切です。

さらにストレスの改善には定期的に全身指圧を受けられる事をおすすめします。

二日酔い

二日酔いについて

今では、飲酒愛好家は男性だけではなく女性にまで広がり、ここ30年位の間にお酒の消費量は数倍になったとも言われています。
しかし、飲みすぎた翌日は頭がガンガン、胃はムカムカという地獄の苦しみで思うように仕事が手につかない事も多いものです。

二日酔の原因と症状

お酒に強い・弱いという体質は遺伝的要素が強いと言われています。
二日酔いは、アルコールが体内に入ると分解の途中で生じる毒素の強い物質であるアセトアルデヒドが十分に処理されず血液中に蓄積する事によって起こります。
その結果、頭痛や胸やけ、吐き気など、一時的に多量の飲酒をした時に起こる急性胃炎などの症状があらわれます。
二日酔いの原因のアセトアルデヒドという物質は12時間くらい経たないと体内から排泄されないやっかいなものです。

日常生活での注意点

お酒を飲む際は、必ずタンパク質やビタミンなどが含まれている食べ物を取りながら摂取する事をおすすめします。また、お酒の飲みすぎは肝臓に負担がかかりますので気を付けましょう。アルコールの取りすぎは脂肪が肝臓に溜まる肝脂肪や、長い年月大量の飲酒が続くと起こるアルコール性肝炎や肝硬変を起こす事もあります。
肝臓を休ませるように休肝日をとるように心掛けて下さい。お酒の摂取量は適量を守る事、時間をかけてゆっくりと楽しみながら飲む事が大事です。
適量のお酒は食欲を増進し、ストレス解消や睡眠が良く取れて熟睡できるなどの利点もあります。

二日酔いの予防には日頃から指圧を受けて肝機能を丈夫にし、アルコールを受け入れる態勢を良くしておく事をおすすめします。二日酔いには胃腸の指圧が効果が期待出来ます。

肝臓病

肝臓病について

肝臓病は代謝、解毒、造血、循環、胆汁の分泌など多くの機能を営む重要な臓器です。しかも、肝臓は血液を大量に含む人体のスタミナ貯蔵源でもあります。
肝臓の疾患には肝炎、肝硬変、脂肪肝などがあります。その多くはほとんど自覚症状が無くはっきりとした症状が現れず気付かないうちに進行し、悪化する事が多いので肝臓は沈黙の臓器と言われています。

原因と症状

日本人の肝臓病の多くはウィルスが原因で約80%を占めるといわれています。
日本で主にみられるウィルスにはA型、B型、C型の3種類があります。ウィルスによって引き起こされる肝炎には急性と慢性のものがあります。
ウィルス性肝炎では症状がなくても肝細胞の破壊が徐々に進行し、やがては肝硬変や肝ガンに移行してしく場合が多いので注意が必要です。
脂肪肝は肝細胞に脂肪がたまる病気です。一般的には肝臓の30%以上を脂肪が占める状態を脂肪肝といいます。

日常生活の注意点

脂肪肝は生活習慣に問題がある場合が多いので食事や運動などを心掛ける事が大切です。過食や肥満、アルコールの取りすぎ、偏った食生活にならないようにバランスの良い食事をし、ふだんから栄養の摂取を心掛け、疲労が蓄積しないよう、過労にならないよう十分な休養が必要です。
また、英語で短気な人を「ホットリバー」といい、精神的な要因も多分に影響しますのでイライラしたり興奮したりしないよう心掛けましょう。

肝臓病にも指圧は効果が期待出来ます。

めまい

めまいを訴える人は全国で250万人もいるといわれています。
体のバランスを保つ平衡感覚が障害されるとめまいがおこります。からだが回っている感じとか、また、周囲が回るなどその感じ方は人によってそれぞれ違います。

原因と症状

めまいは耳に原因がある場合と脳に原因がある場合とに分けられます。耳に原因がある場合は三半規管や耳石器の障害によるめまいの代表的なものとしてメニエール病があります。
このめまいは週1回とか毎月1回繰り返しおこります。
年齢は30歳位からおこることが多いようです。
原因は内耳にリンパ液が多く貯留し、内耳が膨れ上がるためにめまいがおこるものです。
これはストレスやアレルギーが関係していると考えられます。耳鳴りや難聴がめまいと同時におこる場合はめまいの原因が耳にある可能性が強く、めまいの症状は強く現れます。
一方、脳に関係するものは主に脳梗塞、脳腫瘍や脳出血などが原因でおこります。
耳鳴りや難聴などの症状がなく、ユラユラと動くようなめまいやフワフワするようなめまいが多く現れます。
また、首を通っている椎骨動脈が圧迫されておこるめまいもあります。これは一過性で20~30秒でおさまるようで、椎骨動脈の血液循環が悪いためにおこります。
高齢になると更に体の老化も加わり、めまいが一層おこりやすくなってきます。
高齢層のめまいで最も多いのは起立性低血圧といわれる症状です。
これは急に立ったときに血圧が20位低下して立った瞬間足に多くの血液が流れ、脳に行く血液量が減少することが原因でおこる症状です。

日常生活の注意点

脳からくるものには、めまいと共に手足のしびれ感や手足がふるえる、言葉がはっきりしない。物が二重に見えるなどの症状が出現することが多くあります。
この場合は早期に専門医にかかり、MRIやCTの検査などの診療を受けるようおすすめします。
メニエール病などに原因のあるめまいは首や肩などの指圧で効果が期待できます。

糖尿病

わが国の糖尿病の患者は食事や運動などのライフスタイルが関係する生活習慣が原因となっているものが大部分を占めています。
その患者数は予備軍も合わせて約2,210万人とも言われ年々増加の傾向にあります。
参考)厚生労働省「2007年国民健康・栄養調査国民健康・栄養調査」

原因と症状

糖尿病はインスリンが分泌されなくなったり、インスリンの分泌量が少ないとおこり、血糖値が高くなり体に色々な障害がでてきます。
原因は先天性の場合もありますが大多数は食べすぎや清涼飲料の飲みすぎ、運動不足、肥満やストレス、不規則な生活、喫煙などの環境因子が大きくかかわり、これらが交感神経の緊張を招き、インスリンの分泌を抑制してしまうことなどが原因でおこります。
数値は血糖値100未満が正常といわれています。
血糖値の高い状態が続くと細い血管が障害されるため手足のしびれや視力低下などの症状がでてきます。
これがやがては太い血管にも進行がおよび動脈硬化や虚血性心疾患、脳卒中などの合併症がおこります。
糖尿病はそれ自体は怖い病気ではありません。しかし、高血糖が長く続くとブドウ糖が血管や細胞を障害し、様々な合併症がおこってくるので注意が必要です。
合併症の主なもので糖尿病性網膜症といわれるものでは網膜が障害されるもの、腎臓の糸球体の毛細血管が硬くなり、腎臓の働きが悪くなるものなどがあります。
また、糖尿病からくる神経障害や動脈硬化により血管壁にコレステロールなどの糖質が沈着し、血管が硬く内腔が狭くなると狭心症や心筋梗塞、脳卒中がおこります。
その他、手足の痺れや、さすような痛み、走るような痛み、足がつる、足が重い、ふくらはぎのこむらがえりなどの症状がでます。更に、息切れや立ちくらみ、汗が沢山でるなどの症状が出てくるので注意が必要です。

日常生活の注意点

糖尿病を予防するには過食を避け、標準体重を心がけること、特に糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素をまんべんなくとる事が必要です。
脂質はベーコン、バター、ソーセージなどの動物性脂肪を控えめにし、ビタミン、ミネラルは野菜、海藻、きのこなどの食物繊維をバランスよくとるように。
食事は1日3回規則正しくとり、アルコールの飲みすぎや脂肪のとりすぎ、夜寝る前の飲食や朝食抜きなどの習慣をやめること。
精神的、肉体的なストレスがあるとホルモンの関係で血糖値が上昇し、動脈硬化が進むので日常生活ではリラックスできる、ゆとりのある時間をもつことなどが大切です。
有酸素運動であるジョギングやウォーキングも習慣にすると良いでしょう。

また指圧は糖尿病の血糖値を下げることにも大変効果が期待出来ます。

眠気

眠ってはいけないときに眠気をもよおすほど困ることはありません。
授業中、先生の講義を聞いているとき、会議のときなど、吸い込まれそうな睡魔がおそってきて、どうにもならないことがあります。
ましてやドライバーが眠気におそわれたらさあ大変!はっと気が付いたときには取り返しのつかない事になってしまいます。

原因と症状

自動車の運転をしているときや、残業などで前の晩が夜更かしした翌日など、オフィスで仕事をしているときふっと眠気がきて、ついコックリコックリということもありがちです。
眠気は睡眠不足や体の疲れからくる場合が多いのですが頭の疲れからおこることも多いものです。
人の体は糖質、タンパク質、脂質がエネルギー源となって保たれていますがこのときにビタミンBが必要です。このビタミンBが不足すると睡眠不足ではないにもかかわらず眠くなってきてなかなか眠気がとれないことがあります。

日常生活の注意点

不安や心配事を取り除き熟睡できるようなリズムを作ることが大切です。
また、普段から眠気をとる指圧をし、ゴマ、卵、ワカメ、豚肉、海苔などビタミンBが含まれている食品を食べると一層効果的ですから、心がけて実行してみましょう。指圧は眠気対策にとても効果的です。

胸やけ

胸やけは胸骨後部や胸骨下部から上腹部、鳩尾にかけておこります。焼けるような不快感やムカムカした状態をいいます。
胃酸や胆汁が食道に逆流することや、食道の運動の異常、食道粘膜の刺激や胃粘膜の刺激、あるいはタバコの吸い過ぎ、過食や食べ物を早く食べたりした時などにおこります。

原因と症状

胸やけがするときは大体ゲップを伴い、特に胃酸の多い人は胃液が酸性を帯びています。
胃のもたれは食べ物が胃の中に長時間、停滞したときに胃の圧迫感や膨張感、食欲不振などの症状が現れますが、心因性の場合もあります。
したがって、胸やけと胃のもたれとゲップは関連の深いものと考えていいでしょう。
また、急に怒ったときに神経の異常な興奮によって胸やけを起こすこともあります。胸やけは一時的なものが多いのですが、しばしば胸やけがおこるような時は胃酸過多、胃アトニー、胃下垂、胃潰瘍なども考えられます。

日常生活の注意点

天ぷらなど脂質の多い食品は消化され難く、その他香辛料や果汁、コーヒー、アルコールの飲みすぎ、餅、イモ類、チョコレートの食べ過ぎ、玉ねぎなどを食べたときなどは胃のもたれや胸やけを起こしやすいものです。
また、妊娠中は胃が子宮によって圧迫されるため胸やけを起こしやすくなります。食事は少量を何回かに分けて少しずつ摂るように注意しましょう。
消化の良い食品を摂取すること、過食にならないよう注意すること、脂肪を含む食品を多量にとらない事などに心がけて下さい。

指圧を受けると食べ物の消化吸収を促進し、胃腸の働きが良くなって胸やけの改善が期待出来ます。

精力減退

人間の頭や体は使わないと退化していきます。性機能も同様で生きている限り、いくつになっても性欲があるのは当然です。
セックスは偏見をもったり、不潔なものとしてみるのでは無く、愛情を相手に与え、愛情をより高め、お互いの生活を楽しくするための手段であり健康、長寿のもとであると考えられてきています。

精力が弱くなる原因

精力が弱まるもっとも大きな原因は腰の欠陥にあります。腰が硬く疲れているとセックスも当然弱くなってしまうので指圧で強化することが先決です。
また、精力が満ち溢れた人のお腹は柔軟で実に柔らかく弾力があります。一見、スタミナがありそうな人でもお腹が硬く強張っている人は動脈硬化や高血圧症があり、セックスの弱い人と考えても良いでしょう。
男性の性機能は心理的な影響を強く受けるところです。ストレスが強く、緊張している状態にならないよう不安を取り除いてリラックスすることが必要です。
また、女性がセックス時に性感をまったく感じない事を不感症といっています。このほとんどは精神的な要因によるものです。
したがって相手に対するデリカシーやパートナーの協力が大切です。

日常生活の注意点

パートナーとコミュニケーションをとることを忘れずにしましょう。
セックスはお互いに満足することが大切です。愛し合う気持ちや会話で信頼関係を築き、指圧でお互いのコミュニケーションをはかって下さい。
飲酒や喫煙を控えること、日頃から相手に対する感謝の心を忘れず、思いやりの心を持ち続けてください。
本来セックスは心と心、体と体のふれあいで楽しむことが理想です。

動悸

原因と症状

動悸は高血圧症や冠状動脈硬化症などの心臓疾患や貧血があったり、肥満、妊娠中などにおこりやすくなります。
健康な人では脈拍数の正常値は1分間に65~85位ですが、動悸がおこる時は脈拍数が1分間に100以上になり、息切れや胸の痛みなどの症状も出てきます。
出来るだけ精神的興奮や不安感を抱かないように注意し周囲も配慮が大切です。

日常生活の注意点

貧血による動悸にはレバーや牛乳、肉類や魚類、ほうれん草などを努めて多く摂取するようにします。
高血圧症の人は塩分は1日8g以下とし、魚類や乳製品、植物性油を十分摂る事をおすすめします。
又、冠状動脈硬化症の方はコレステロールを減少させることが第一です。
魚類や繊維のある野菜、果物、リノール酸を摂る様にしましょう。

指圧は動悸を抑えるのにとても効果的です。
背中の心臓に関係する部分が硬くこっている事が多いので是非指圧を受ける事をおすすめします。

貧血

貧血は色々な原因で起こりますが、その中で一番多いのは鉄分が不足する鉄欠乏性貧血で貧血の30~50%を占めています。
健康な人では、血液中にある赤血球の数は1立方ミリメートル中、450万前後であるが、この赤血球数が減少している状態が貧血です。

原因と症状

赤血球数が減ったり、ヘモグロビンが減ってくると体の各細胞への酸素供給が十分出来なくなり、体に変調をきたしてきます。
貧血の自覚症状としては、頭が重い感じや倦怠感が出てきます。
貧血になると顔色が透き通るように青くなり、ツヤが無くなり爪の赤みが無く、体が疲れやすくだるくなり、ボーっとしてきます。これらの症状が出てきたら注意が必要です。
さらに症状が進むと動悸、めまい、立ちくらみなどがおこり、呼吸が苦しくなって心臓にも負担がかかってきます。
特に脳への血液不足がおこると、記憶力が減少し、精気が衰え、脳貧血を起こしやすくなってきます。

日常生活の注意点

女性は月経によって多量の血液が失われるため、貧血になりやすいのです。
食生活は鉄分を多く含む、豚レバー、とりレバー、しじみなどの動物性タンパク質やほうれん草やひじき、小松菜などをとるようにしてください。貧血によいタンパク質は魚や肉、卵、牛乳などです。
緑黄色野菜や豆、いも類も取り入れバランスの取れたメニューにしましょう。
男女とも鉄の1日の必要量は1mgです。1日の食事では15~20mgの鉄を摂取していますがそのうち1mgが体内に吸収されて体のバランスを保っています。

指圧は貧血にも大変効果的です。

息切れ

以前は走ったり階段を昇ったりしても何でも無かったのに最近は息切れがして困るなどという話をよく耳にします。
「息が苦しい」「息切れ」という言葉の意味は胸が苦しいとか胸が圧迫される感じをさしている事もあります。

原因と症状

息切れは全身の疲労感や脱力感が伴い、呼吸するのに苦痛があり、通常では無意識に行われるはずの呼吸に努力を必要とする常態を指しています。
一般に軽い息切れは平らな所は健康人と同じように歩行する事が出来るが坂や階段は昇れないもの。
中程度では平地でさえ自分のペースでなければ健康人と同じように歩けないもの。
高度なものでは休み休みでなければ歩けないもの。
また、極めて高度なものは身の回りのことをするのでさえ息切れするもの。というように息切れを4段階に分けています。

日常生活の注意点

息切れは自覚症状ですが、体の警報ですから悪化させないうちに指圧を受ける事をおすすめします。
特に呼吸に関する部位が凝っていると息切れが多く起こります。

更年期障害

女性は50歳前後になると閉経を迎えます。更年期とは体の機能が低下していく時期で心と体に色々な変化が起こってきます。
身体的には新陳代謝の障害がおこり、脂肪過多症になったり、疲れやすく気分のさえない日々が続きます。
指圧で更年期をスムーズに過ごし、豊かな人生を送りたいものです。

原因と症状

更年期になると卵巣の機能が低下して女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少してきます。
エストロゲンは生殖器である子宮に関係し、妊娠させる働きや肌を美しくするコラーゲンを作り、女性らしさを保つために深く関わってきます。
このエストロゲンの低下を何とか回復させようとして下垂体が働き、脳の中枢のバランスがくずれ、更に全身の機能のアンバランスを招き色々な症状が出現するのが更年期障害なのです。

動悸、汗が出る、手足が冷える、カーッと熱くなったり寒くなったりする。足のむくみや不眠、不安感、耳鳴り、肩こりや腰痛、あるいは膣のかゆみやおりものが増える、不正出血などの症状が出てきます。
更年期の女性は精神的にとても過敏になっていますので家族のいたわりが大切です。
更年期の症状は人によって個人差があり様々ですが日常生活に支障をきたすほどの重い症状の方は大体20~30%くらいと言われています。
更年期の女性はコレステロールが上昇すると言われています。この原因はエストロゲンがコレステロールの代謝に関与しているからです。
そのために更年期以降に動脈不正や脳梗塞、狭心症が急激に起こりやすくなってくるのです。

日常生活の注意点

更年期は卵巣ホルモンが急速に減少することにより心身のバランスが崩れて精神的なストレスがより多く起こりやすくなります。
この時期、ちょっとしたことが気になったり、気持ちも非常に不安定になりますから家族の理解や協力も大切です。
指圧を受けると心身のリラックスとホルモンのバランスを整えるのに大変効果的です。
また、食事をバランスよくとり、休養と適度な趣味を持ち、安定した生活を送るようにしましょう。

心臓病

心臓病はがんや脳卒中とともに日本人の三大死因のひとつです。
心臓病は血圧が高かったり、コレステロールが高いと発病しやすくなります。心臓病の中で特に多いのは心筋梗塞と狭心症です。

原因と症状

心臓病は主として動脈硬化が原因でおこります。
心臓を養っている冠状動脈が狭くなり血液の流れが悪くなると心筋が酸欠状態をおこし胸が苦しく圧迫されるような感じの症状がでます。
狭心症の発作は比較的短く一般的に2~15分ぐらいで収まると言われています。
一方、心筋梗塞は冠状動脈の血流が止まるため心筋の酸欠状態が続き、心筋の一部が壊死をおこすものです。
心筋梗塞は激しい胸筋、冷や汗を伴い、発作は30分から数時間くらい続きます。
狭心症や心筋梗塞は男性に多く、50歳頃から増え始めますが女性はホルモンの関係で閉経後に発症することが多くなります。
血圧が収縮期血圧140mm/Hg以上、拡張期血圧90mm/Hg以上になると心臓病がおこりやすくなると言われています。
狭心症や心筋梗塞は体質的に遺伝する確率が高いため家族に発病した人がいる場合は注意が必要です。
その他1日10本以上喫煙する人は動脈硬化を促進し血栓が出来やすくなりますし、コレステロールが高い高血圧症の方も注意して下さい。総コレステロール値が200mm/d以上、LDLコレステロール値が140mg/d以上の場合、心臓病になる可能性が高いと言われています。

日常生活の注意点

便秘で排便するときにいきむと血圧が上昇しますので便秘にならないよう注意する事が大切です。その他、重い物を持ち上げると心臓に負担をかけるので注意すること。急に走らないことです。
また、入浴はぬるめのお湯にして長時間入らないこと、洗顔などに冷水を使うと血圧が上昇するのでぬるいお湯を使用すること。冬は特に外気温と室温の差があるので気を付け体の保温には十分注意して下さい。また睡眠不足やストレスはためないように。
食生活は摂取したエネルギーが過剰にならないように気をつけること、中性脂肪や動物性脂肪を少なくすること、塩分を減らし野菜を多く取る食事をすることなどに気をつけましょう。
また、コレステロールの多い食品、特に卵や肉をとりすぎないこと、繊維の多い海藻を多くとること。
血糖値は空腹時で110mg/dl未満です。血糖値が高い状態が続くと動脈硬化をおこします。お酒は飲みすぎないよう適量に。
肥満は心臓に負担をかけるので気をつけましょう。肥満を予防するには適当な運動と規則正しい生活が大切です。週1回、定期的に指圧を受けると効果的です。

日常生活では腰痛、特に左胸部から左上腕の内側にかけて痛むとき肩やミゾオチなど上半身の痛み、息切れや動悸、めまいがするとき、疲れやすいなどの症状があるときは特に注意が必要です。

骨粗しょう症

高齢化社会を迎えたわが国に急増している病気です。
人間は年をとると骨の量が減り、骨がスカスカの状態になります。特に閉経期を迎えた女性は骨粗しょう症になりやすいので十分注意が必要です。

原因と症状

骨粗しょう症は身体の中のカルシウムが不足し、骨密度が低下して骨がもろくなり、骨折しやすい状態になったものです。
骨粗しょう症は男性では60歳から増え始め80歳を過ぎると更に多く発症しますが、女性はこれに比べて更年期の始まる50歳くらいから増え始め60歳以上で急激に増えてきます。

女性になぜ急激に骨粗しょう症が増えるのでしょうか?
女性は閉経期になると女性ホルモン、エストロゲンの分泌の減少によって骨のバランスが崩れる事と、カルシウム不足、運動不足が加わり骨粗しょう症をおこし増加させる原因となっています。
骨は人体の体重を支えています。体のカルシウムのうち1%は血液や細胞に含まれていて血液中のカルシウム量が一定になるよう調整されています。
しかし、血液中のカルシウムが不足してくると骨からカルシウムが出てきて骨粗しょう症がおこってしまうのです。

高齢になると骨の破骨細胞の働きが活発化して骨芽細胞の働きが低下します。骨は常に古い骨から新しい骨へと変化しますがこのバランスがくずれると骨の量が少なくなってしまうのです。
骨粗しょう症になり骨が弱く強度が落ちてくると骨を支えられず背中が曲がって背中や腰に痛みが出てきます。
指圧は骨粗しょう症の予防に大変効果があります。週に1度は定期的に指圧を受けて予防して下さい。

日常生活の注意点

骨粗しょう症を予防するには食生活と運動などの生活習慣を正しく保つことが大切です。
カルシウムは1日600mg以上は必要です。カルシウムは牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、豆腐、色の濃いブロッコリーやほうれん草などの野菜とカルシウムの吸収を良くするためのビタミンDを含むうなぎやしいたけ、魚やビタミンKを含む納豆、ゴマなどを十分に摂取するように注意が必要です。

高血圧・コレステロール・動脈硬化を防ぐ

動脈硬化を促進させる危険因子として、よく血中の悪玉コレステロールの増加や高血圧などがあげられます。
これらは食事、アルコール、喫煙、運動不足などの生活習慣から生ずる危険信号があり、脳卒中、心筋梗塞、高脂血症などの生活習慣病を引き起こす原因になります。

コレステロールと動脈硬化

動脈硬化を起こす大きな原因として血中コレステロールの増加がよくあげられますが、コレステロールは体内で細胞膜やホルモンを合成する物質として、又、脂肪を消化する物質として必要不可欠なものです。
コレステロールには悪玉と善玉があり、これらのコレステロールが一定の量を超えたり、割ったりすると要注意となるわけで、特に悪玉のLDLコレステロールが血液中に増加すると血管の内腔に沈着し、動脈硬化を起こす原因となってしまいます。

また、コレステロールは日本人の食事が和風から洋風に変わったことや、女性は更年期になるとホルモンのバランスが崩れるなどして数値が上がることもあります。
コレステロール値が上昇すると手のしびれ、動機、めまい、肌荒れ、便秘などの症状が出てきます。
これらは体の危険を知らせるシグナルですので見逃さないように注意し、定期的に指圧を受けられるようおすすめします。

高血圧はサイレントキラー

高血圧は全身の血管に色々な障害を与え、サイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれています。心筋の栄養血管である冠状動脈に動脈硬化がおこると狭心症や心筋梗塞をおこします。
また、血圧の高い状態が長く続くと心筋の壁が厚くなり、心肥大となり心臓の収縮力が弱くなり心不全を起こします。

更に、高血圧は脳血管に負担をかけ、やがては脳血管から出血する脳出血やくも膜下出血や血管が詰まる脳梗塞を起こします。
又、腎臓の細動脈の動脈硬化は腎不全を招きますので日常からこれらの病気にかからないよう、指圧で予防しておくことが大切です。

日常生活の注意点

まず悪玉のLDLコレステロールを減らすことが大切で、それには血液中の悪玉LDLコレステロールが酸化するのを防いでくれる抗酸化物質を含む食品を多く食べる事が肝心です。

例えばイチゴ、レモンなどに含まれるビタミンC、ウナギなどに含まれるビタミンE、ブロッコリーやにんにくに含まれるカロチン、赤ワインに含まれるポリフェノール、ゴマに含まれるセサミノール、緑茶や紅茶に含まれるカテキンなどや、豆腐、キノコ、海藻などの食品を多めにとるとコレステロールを下げるのに効果があります。

食べないように気を付ける食品には、卵、バター、ラード、たらこ、イクラ、ベーコン、レバーなどの動物性脂肪を多く含む食品があげられます。
中性脂肪もコレステロールの上昇に深い関係があることから、アルコールの飲みすぎや甘いものの食べ過ぎなど、とにかく肥満にならないように食事は腹八分目を心がけるようにして下さい。
コレステロールを増やす食品の摂りすぎは血中コレステロールの増加を招き、糖質の摂りすぎは中性脂肪の増加を招く事をよく覚えておいて下さい。

日頃の運動不足は高血圧や動脈硬化の原因になることが多いので1日に30~40分は歩くように心がけて下さい。
タバコはコレステロールの沈着や血液の粘度が高まる原因になりやすくストレスの多い人は血行に変化をおこしやすいので特に気を付けることが大切です。

また、高血圧を防ぐには動脈硬化のリスクファクターである塩分を日本人の1日の摂取量12~13グラム以下、6~7グラムに減らしカリウムやカルシウムの含まれる食品を多く摂取するよう心掛ける事が大切です。
カリウムはバナナ、ほうれん草、ブロッコリー、キウイなどに、カルシウムは牛乳、ヨーグルト、大豆に多く含まれます。

記憶を高めるために

人間は記憶力によって物事を正しく判断しています。
そのためには頭の指圧をして脳に刺激を与え、脳の活性化を図り、脳の働きをたえず正常に保つことが大切です。
脳に新鮮な血液を送り、脳細胞を活発にしなければ記憶力は減退していきます。

原因と症状

首が硬くなっていると頭がスッキリしない、頭が冴えない、ボーッとしているなどの症状が出て頭の回転が悪くなります。
指圧で頭や首のコリをとって古い血液の停滞を取り除き鮮明な記憶力で仕事や日常生活にいそしんで下さい。

日常生活の注意点

DHA(ドコサヘキサエン酸)を含むサバ、サンマ、イワシ、マグロやウナギなどには血液を固まりにくくする不飽和脂肪酸を多く含んでいて、脳の中の神経細胞に浸透し、細胞の働きやエネルギー代謝の活性化を図り、記憶力を高めるといわれています。
また、これらの魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれています。これはコレステロールを減少させ、血栓を予防する働きもあります。
これらの食品を多く摂取するように心がけ、定期的に指圧を週2~3回受けられることをオススメします。

痛風

風にあたっただけでも痛むという事からその名がついたと言われています。
圧倒的に男性に多くおこり、患者の99%を占めると言われています。
痛風は尿酸の代謝障害で過剰になった尿酸が結晶となり痛風結筋を作り関節部分に蓄積して激痛をおこすものです。

原因と症状

痛風の原因は色々ありますが日本人の場合、腎臓から排泄される尿酸の量が低下する為におこる痛風疾患が最も多く、全体の80%位を占めていると言われています。
痛風に発作がおこりやすい場所は足の親指、次いで膝の関節や足関節、かかと、肘の外側や耳たぶなどです。
高尿酸血症が長い間続いていると、突然急激な痛みに襲われ、その痛みは激痛と言われています。
また、痛風の恐ろしさは痛風が糖尿病や肥満、高脂血症などの生活習慣病を併発しやすく、動脈硬化や高血圧症を悪化させる誘因にもなる事です。

日常生活の注意点

一般に痛風の人は摂取するエネルギー量が高く、体重が標準より多く肥満体型です。
バランスの良い食生活で肥満を解消すること、大量の飲酒をしない事、過食や偏食をせず栄養過多にならないよう注意が必要です。
また、適当な運動や散歩をし、ストレスを溜めないこと。日常生活において水分を十分に取る事、そして食事時間を規則正しくする習慣をつけましょう。

指圧は全身の代謝を促進するので痛風の改善には素晴らしい効果を上げます。

腎臓病

腎臓病はハッキリとした痛みが無いために案外、自覚症状の無い場合が多く、高血圧やむくみなど本人が知らないうちに病気が進行している事が多くあります。

原因と症状

腎臓病は尿の検査でタンパク質が抽出されて気付くことがあります。尿に出るタンパク質は腎臓の糸球体でのろ過装置に異常がある事を示しています。
また、血尿は腎臓や尿路に結石や炎症があるとき等に出現しますので検査が必要です。
尿量は健康な人では1日1,500mlくらいが平均です。

腎臓病に多く見られる症状はむくみですが、むくみは腎臓の機能が低下しているときに起こります。
朝起きたとき、目のまぶたがはれぼったく、むくんでいるときは腎炎の可能性があります。
腎臓病の主な症状は、むくみ、蛋白尿、高血圧、血尿です。

指圧は腎臓の代謝を促進し、腎機能を活発化させるので腎臓病には大変効果的です。
腎臓は左右に1つづつありますが、悪い腎臓の部位はとても硬くなっています。

この部分をジワーッと繰り返して指圧しているとコリが取れて患部の筋肉が柔らかくなってきて、体が温かくなり、とても楽になります。
定期的に指圧を受けていると腎機能にとても効果があり改善が期待出来ます。

日常生活の注意点

腎臓に負担をかけない為には規則正しい生活が必要です。
腎臓は朝より夕方になるにつれ疲労感が高まってくるので夜は早めに休むように心がけましょう。

また、長時間の立ち仕事などは体に負担をかけますからむくみのある場合はちょっと横になって休息をとるなど安静にすることを心がけると腎臓の回復に大変効果があります。

食生活は低蛋白、高エネルギーを心がけ、激しい運動は避けるようにしましょう。
腎臓病の食事は必須アミノ酸の多い食品で良質のタンパク質である卵、アジ、カツオ、牛乳、とり肉、チーズ、豆腐などを摂取し、塩分を控えめにするように心がけて下さい。

耳鳴り

耳鳴りとは外界ではしていない音が聞こえる事を言います。
ほとんど耳鳴りを訴える人は自覚的耳鳴りといって、その人だけが音を感じるタイプのものです。
この原因はハッキリ解明されていませんが耳の疾患と一緒におこるものが圧倒的に多いと言われています。

原因と症状

全身的疾患としては、低血圧や高血圧、動脈硬化や脳神経系の疾患などや、心身のストレス、疲労、薬の副作用などが原因でおこる事が多いようです。
耳鳴りで伝音声耳鳴りと言われるものは外耳、中耳、耳管などの障害によっておこります。
又、感情性耳鳴りは内耳、聴神経、メニエール症候群などが原因でおこることが多いものです。又、全身性の疾患では低血圧や高血圧、糖尿病などが原因でおこります。
指圧は耳鳴りの改善にとても効果があります。

日常生活の注意点

耳鳴りの音の大きさや疾患や持続の様子はその人によって様々な違いがあります。
心身をリラックスさせて、自律神経のバランスを整えること、耳鳴り解消の為に是非指圧をお試し下さい。

自律神経失調症

一般的に自律神経失調症といわれるもので一番多いのは、ノイローゼや軽いうつ病、あるいは生活環境、職場環境の変化、不摂生などが複雑に絡まって心の不安がおこり、それに伴って自律神経のバランスが乱れて様々な症状をおこすケースです。

原因と症状

自律神経には交感神経と副交感神経があり、私たちの意志とは関係なく無意識に働く神経です。
自律神経失調症の主な原因は、精神的ストレスです。人間の心と体は密接で深い関係があり、自律神経のバランスがくずれると体に色々な症状が出てきます。ストレスが重く長く続くと体のリズムが崩れて自律神経失調症がおこります。

自律神経は内臓の全体に分岐していて分泌、循環、発汗、呼吸などに深くかかわっているので、この神経のバランスが崩れると、頭痛、不眠、冷え、下痢、便秘、ほてり、震えなどの不快な症状が現れます。
自律神経失調症が男性より女性に多く起こる原因は、女性の体は女性特有の月経、妊娠、出産、更年期など、ホルモンや自律神経と深くかかわっているからです。

日常生活の注意点

まずストレスをセルフコントロールする事が大切です。それには第一に物事を常にプラス思考に良い方向に考えることです。困った事や嫌な事があった時は、何通りかの別の方法で柔軟性のある考え方をする事が大切です。

悩みや心配事があると、そのことばかり考えているので、ますます気が滅入って体調が悪くなってしまいます。そういう場合は気持ちを切り替える事が大切です。
日頃から自分が打ち込める趣味を持つように心掛け、夢中になれるものがあると気分転換にとても役立ちます。

また、おすすめの食品は、良質のタンパク質に含まれる必須アミノ酸が食欲や睡眠交感神経のバランスなどを整えてくれます。タンパク質の不足は自律神経の失調を起こしますので、良質のタンパク質を十分にとるようにして下さい。
その他、ビタミンB1含む豚肉・ウナギ・牛乳、ビタミンCを多く含むイチゴ・ミカン・ブロッコリー、ビタミンEやカルシウムを含む牛乳・チーズ・小魚などはストレスを改善する食品です。
バランスよく摂取してストレスを無くし、体調を整えるように心掛けて下さい。
また、気候の変化やタバコの吸いすぎには十分気を付けましょう。

冷え性

冷え性は女性に特に多い症状です。
冷え性の部位はさまざまです。手・足・腰・腕・足の関節・背中などで冷えや寒気を訴えるものを冷え性といっています。

原因と症状

冷え性は自律神経の失調から血管や運動神経の働きがにぶり、循環障害や内分泌異常がおこるものです。
冷え性があると二次的に消化不良や食欲不振、貧血、生理痛、寝冷えなどの症状が出てきます。

日常生活の注意点

食事面では十分にタンパク質を摂るように心がけましょう。
冷え性が長く続くと腹部や腰が冷え、若い女性では不妊症や不感症をまねく原因にもなりますから早期に全身の指圧を受けて直しましょう。

しゃっくりが止まらない

一般にしゃっくりは病気ではなく呼吸筋である横隔膜が間をおいて痙攣する状態をいいます。
横隔膜が急に痙攣をおこし、瞬間的に空気が吸い込まれ呼吸が声帯を通過する時に連続してヒクッヒクッという特殊な音を発するものです。

原因と症状

多くの場合、空腹時、急に飲み物や食べ物を飲み込んだ時や熱いものをとった時におこります。
また、刺激性のものを飲食したときに食道や胃を刺激しておこる場合、アルコール中毒やてんかん、脳腫瘍、脳炎の際や頚部、胸部、心臓や血管の病気などによってもしゃっくりはおこります。
しゃっくりはほとんど一過性の事が多く喫煙や胃炎、急激な食事や胃拡張などが原因になる場合も多く、心因性のものは女性に多く見られます。

日常生活の注意点

しゃっくりは普通4~5回の呼吸に1回の割合でヒクッヒクッという音を発しますが時には1時間以上の長時間にわたって続く場合もあります。
長く続くと心配になり、不安感を伴い食欲不振に陥ったりします。普通冷水を飲んだり長く息を止めたりする方法が取られますが指圧はしゃっくりを止めるためにとても効果が期待出来ます。

ボケ防止

ボケは何らかの疾病によっておこります。健康体なら年をとっても物忘れが酷くなってもボケにはなりません。一人で十分生活できる場合は単に老化による物忘れと考えて良いと思います。

原因と症状

ボケの原因は様々です。血管性痴呆とは脳梗塞の後などに血流が止まる事により、その部分の脳神経細胞が壊死をおこし痴呆がおこるものです。
血管性痴呆の場合は根本的にある病気の治療と日常から感情の不安定やイライラした精神状態なども見逃さない注意が必要です。
次にアルツハイマー型痴呆とは脳の神経細胞が徐々に消失していき脳全体が委縮するためにおこるものです。アルツハイマー型痴呆では物忘れと同時に意欲が低下したり、無関心状態や鬱の症状などが現れます。
その他にもボケは腎臓疾患、小脳の疾患、内分泌の疾患、パーキンソン病などの原因でおこります。
血管性痴呆は家庭内や仕事上に問題があり、精神的ストレス、肉体的ストレスや疲労が積み重なったり、環境の変化がおこったりすると動脈硬化などの原因疾患を悪化させる引き金となり痴呆となることが多いようです。
また、アルツハイマー型痴呆では精神的、肉体的ストレスと社会や家庭での孤立が原因になる場合が多いようです。
ボケの人は熱があっても自覚症状が無いとか元気がない、不機嫌であったり、動きが鈍いなど行動上に変化が現れるので注意が必要です。

日常生活の注意点

脳細胞はいったん減少すると再び再生しませんので日頃から頭の指圧で手入れすることが大切です。それには全身の内分泌を促進する指圧をしてホルモンの働きを活発にしてください。
また、手や指先を動かす事は脳の老化の防止に役立ちます。その為、手や指や手のひらを使う自己指圧をすることは一石二鳥の効果があると言えます。
ボケ防止の食品としては海藻、芋や豆、魚介類、それに野菜を多く食卓に取り入れる事、中でも魚の脂には固まりやすくなった赤血球の形を変えて血管の中を通りやすくする働きがあるので血栓の予防に大変効果的です。
そして常に身体をよく動かすように心がける事と1週間に1回は指圧を受けて血行を促進する事はボケ防止に大変効果が期待出来ます。

痩せすぎ

痩せすぎてなかなか太りたいと思っても太れない方もいます。
食事が不規則だったり、食事量が一定でなくカロリーが足りない、栄養のバランスが悪い、あるいは神経質だったり、内臓疾患などでやせすぎの場合もあります。

肉付きを良くしたい

痩せすぎには首の指圧、特に迷走神経の働きを活発化させたり、腹部指圧で内臓の働きを正常化させることによって食欲が増進されて肉付きの良いチャーミングな体を作ります。

日常生活の注意点

毎日の食生活では牛乳、魚、肉、卵などの良質のタンパク質を十分に摂るように心がけましょう。
また、動物性の油、バターや植物性の油なども色々な料理に使い分けてとる事。消化吸収の良い食品をとること。1回の食事量の少ない人は10時と3時に間食をとる事をおすすめします。

好きな音楽を聴きながら心地よいムードの中でリラックスしてゆっくりと楽しみながら食事をとって下さい。

インポテンツ

男性が勃起不全をおこし、セックス不能になることをドイツ語でインポテンツといいます。
これはラテン語で”力を失う”という言葉からきています。

インポテンツは心理的な要素からなることが多く、肉体的コンプレックス、セックスに対する偏見などもあげられます。
また、肉体的な衰えや栄養不足、自立神経失調症なども原因となります。
勃起能力を促すには何よりも疲労やストレスや精神的な緊張を取り除きリラックスする事が大切です。

指圧は心身の疲労を回復させるのにとても効果が期待出来ますので是非受けてみて下さい。

ヒステリー

これは古くからある人間の病気です。若い層や中年の女性に多くみられます。
それもそのはず。ヒステリーの語源は子宮からきています。

ヒステリーは自己中心主義の人に多く見られ、見栄をはったり、イライラしたり、欲求不満・コンプレックスがたまって発作的に大声で怒鳴ったり、泣きわめいたり、オーバーな行動を起こして他人の関心を引こうとします。ヒステリーはこじらせてしまうと直りにくくなりますので早く手当をする必要があります。

心の平和を取り戻せる事が何より大切です。優しくいたわりの言葉をかけ、全身がコチコチになっていますので親身なって指圧をしてあげると大変効果があります。

顔が痛いとき

顔の痛みとして知られる三又神経痛は左右いずれか一方の神経が障害されるため、顔の片側に突然激痛がおこります。
三又神経は知覚神経で眼神経、上顎神経、下顎神経と三つに分かれている神経なので三又神経痛と呼ばれています。また、顔面神経マヒの場合も顔が痛みます。

顔の痛みの原因と症状

脳幹から出てくる三又神経が血管に圧迫されて顔に痛みがおこります。
特に痛みがおこりやすいのは第二枝と第三枝のほおからあごにかけての支配領域です。
痛みは突然に鋭い、強い痛みとしておこり、数秒から数十秒続き、その後消えていきます。食事や洗顔、外出して風にあたったとき、人と話しているとき、ハミガキなどの時におこりますが、どちらかというと夜よりも朝の方が痛みが出る場合が多いようです。
痛みの頻度は人によってそれぞれ異なり、発作と発作の間には痛みはまったく見られないのが特徴的です。
三又神経痛は加齢により増加し、中高年になるにしたがって特に多く、40才以上の女性に多く発症します。
男性は女性の1/2位の比率と言われています。
三又神経痛の原因は動脈硬化、脳腫瘍や脳の炎症、虫歯や耳の病気などが考えられます。また続発性三又神経痛の痛みは継続的で病気が進行すると痛みの程度や範囲も広がってきます。
その他、顔面の痛みを起こす病気には帯状疱疹のあとにウィルスが神経に残り、神経痛を起こすこともあります。
また、顔面神経マヒは顔面神経が障害され表情筋が動かなくなります。
主に顔の片側の運動神経に障害がおこる事が多いようです。顔面神経は額にシワをよせることや、目を閉じること、口を開けて笑うことなどの動きを支配しています。
顔面神経マヒの症状の多くは急に出現します。また、随伴症状として知覚神経に痛みがおこると顔の痛みを訴えます。

指圧は顔の痛みにとても効果がありますので是非お受けください。